【バイリンガル子育て】- 16 – オーストラリアと日本の褒めるポイントの違い

こんにちは。
シドニーからオーストラリア流マイペース子育てのヒントを発信しているもとこです。

今日はシドニーで暮らしていく中で、学びがあった褒め方についてです。
欧米では人のことをよく褒めるという印象を持っている方も多いと思いますが、褒めるのが多いだけじゃなくて、褒めるポイントも違うんだなあと気づきましたので、そのへんのことをシェアしたいと思います。

日本人は褒めるのが苦手?

オーストラリア人の話をする前に日本人はどうかというと、私もそうですが、そもそも日本人は褒めるのが苦手という人が多いのではないでしょうか。
日本人は思ったことをそのまま口にするタイプではないですし、シャイな国民ですよね。

ついでにいうと、褒められ下手な人も多い気がします。何てったって、謙遜が美徳とされてきた文化の日本。褒められても、素直に「ありがとう」というよりは「そんなことないよ」と言ってしまう人も多いですよね。
そうなってくると、褒める方も褒めにくいという、ちょっとした悪循環になってしまっているかと思います。

そして、謙遜の国民である日本人は外に対して自分の身内のことについても謙遜するので、他の親と話すときに自分の子どものことを冗談っぽくけなしたりしますよね。奥さんや旦那さんのことも他の人に対して褒めたりなんてあんまりしないと思います。
私も謙遜する文化に育ったので、身内のことを下げて話すことが当たり前になっていたけど、当人が聞いたら絶対いい気はしないですよね。

日本とオーストラリア褒めるポイントの違い

オーストラリアでまず感じたことは、こちらの人は大人も子どもも、とにかくよく褒めるということ。子どもたちを見ていても、日々のちょっとした服装や髪型のことはもちろん、スポーツの時間にお互いに褒めあったりしてます。
あと、旦那さんが自分の奥さんのことを褒めたり(絶賛したり!)する場面に出くわすことも多いです。

そして、よく褒めているというだけではなくて、褒めるポイントも違うことに気がつきました。オーストラリアの親を見ていて、よく褒めているなと思うのは以下のようなときです。

・何かに挑戦したとき
・自分の意見が言えたとき
・自分で考えて行動できたとき
・新しいことを始めたとき

褒めるポイントで文化の違い・価値観の違いを感じたエピソード


褒めるポイントが違うんだなーと強く感じたことがことが何回かあったので、そのエピソードを紹介します。

オーストラリアに住み始めて間もない頃、長男はまだ5歳で英語が話せない状態でした。
そんな中、通っている保育園で子どもたちが一人ずつ将来の夢について発表することがありました。
「うちの子は英語もできないのにどうするのよーー。」とすでに心が折れそうになったのを覚えています。私は親として一応の体裁を保とうと、写真を用意して、長男が即席で覚えられるような英文をいくつか準備し、覚えさせました。

発表当日、親は同伴ではなかったので、先生たちにどうだったかときいてみると、絶賛の嵐でした!
「Toshi was very brave./トシは勇敢だったよ。」
「He should be very proud of himself for feeling confident in getting up in front of the group to share his interest./みんなの前に立って、堂々と自分の興味のあることについて話したんだから、自分のことをとても誇りに思うべきよ。」


本人は少しは英語を話したかどうか聞いてみると、train diverの一言だけで、クラスにたまたま一人いた日本人の先生がほとんど説明してくれたそう。

先生たちの感想を聞いて、トシが発表で求められていたものと、私がしなきゃいけないと思っていたことに差がだいぶあったことに気づきました。

私だったら英語でうまく文が言えたとか、そういうところに着目してしまうし、そこができたら褒めていたと思います。


オーストラリアでは、「本人が今できることを堂々とやることが大切。」「できそうにないことにも挑戦することに意義がある。」「みんなの前に立つということが大事。」というスタンスで子どもを褒め励ます教育をしていることが分かり、何だか私も励まされたような気分になった出来事でした。

褒めるポイントで文化の違い・価値観の違いを感じたエピソード

それからもう一つ。

子どもたちが通う小学校では、毎年学年末に数種類のアワードが選ばれた生徒に授与されるんですが、その中にアカデミックアワードというものがあります。
ある年、我が子と同じクラスで勉強に少し遅れがあり学校で特別にサポートを受けている子がアカデミックアワードを受賞しました。
初め「おや?」と思いましたが、この賞は必ずしも成績優秀な生徒に渡されるものではなく、学力の伸びがあった子、真剣に勉強に取り組んだ生徒に渡されるんだと気づきました。
なので、クラスの中で相対的な成績が良くなくても、学びのスピードが他の子よりゆっくりでサポートを受けている生徒でも、アカデミックスの賞をもらっています。
他の子と比べて優秀かということより、その子の中での成長や努力が評価されるんですね。

私は日本の詰め込み教育(ゆとり教育前)で育った世代。
高校はガチガチの進学校で毎回の試験の順位が張り出される環境、習い事のバレエでも自分を他人と比べてばかりいるような子どもでした。涙

それもあってか、自分の子どもの相対的な成績や、何ごとも「うまくやれているか」という結果に目が行きがちでした。

なので、子どもを褒めるときも、子どもが何かうまくできたとき、親の期待に沿う結果を出したり、期待に沿う行動をしたりした時に褒めていた気がします。
でもそれって、無意識に子どものことをコントロールすることになるし、褒められていても子どもにとってはプレッシャーですよね。

また、かつて経営していたカフェのスタッフに対してもできるのが当たり前の前提で、減点方式で仕事ぶりを見てしまい、褒めること自体が少なくなってしまっていました。

(もちろん、結果重視や減点方式のものの見方がすべて日本の教育のせいじゃありませんし、人生で競争が必要な場面、結果が全てということもあると思います。)

だけどオーストラリアで生活していくうちに、私の褒めるポイントもだいぶ変わりました。自分の考えが、オーストラリアの主体性を重んじる教育に影響されているせいもあると思います。

それに、オーストラリア人みたいに恥ずかしがらずに、大げさに、頑張っている人、挑戦している人、そして自分の子どもや家族のことを褒めれるようになってきたと思っています!!


オーストラリアの褒めるポイントを私の体験談や、私の反省点も交えつつ書きましたが、どうでしたか?共感できる部分などあったらコメントいただけると嬉しいです!


次回からも、オーストラリアの日々の生活で気づく子育てのこと、子育てを通しての自分の変化や成長を綴っていきますので、お付き合いください!

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【バイリンガル子育て】- 15 – 教員不足の解決策?!二人担任制

こんにちは。
シドニーからオーストラリア流マイペース子育てのヒントを発信しているもとこです。

日本では4月から新学期が始まり、学校関連のニュースを目にすることも多い最近。
日本では、教員不足が深刻で全国で1500人の不足、担任不在で自習することもあるというニュースが出ていました。

教員不足は日本に限ったことではなく、オーストラリアでも深刻な問題だそうです。アメリカやイギリスなど他の国々でもコロナ後は特に深刻な問題になっているのだとか。

オーストラリアの二人担任制はどんな感じ?

キンディ(小学0年生)に通う次男のクラスは担当の先生が二人います。
どちらかの先生が副担当というわけでなく、二人とも担任です。
月火がショート先生、水木金がスティーブン先生という感じで固定しています。どちらの先生も小さなお子さんが3人いるママなので、お子さんが小さい時期は仕事をセーブしてパートタイムで働いているんだと思います。

日本だったら、パートや非常勤の先生は担任を持つということがなさそうですが、次男のクラスの担任二人制を現時点で1学期間経験してみて、全然悪くないなと思っています。
担任の二人の先生が元気いっぱいで気さくで優しいという、先生個人の資質もあるのかもしれないけど、担任が二人いるからこそのメリットも感じています。

(子どもや親の立場のメリット)

・二人の先生にそれぞれの視点から子どもをみてもらえる
・二人の先生に教えてもらえることで、より多くの考え方や教え方に触れられる
・二人の先生がいることで、生徒たちの見方の偏りが減り、より全員に目が行き届く
・そして何より先生に余裕がある!!いつもフレッシュ!

(先生側のメリット)

・仕事の時間をおさえられることでワークライフバランスが充実
・クラス内や生徒の問題を一人で抱え込まずに、もう一人の先生と連携できる

先生同士の情報共有など連携がうまくいかなければ、デメリットも出てきそうですが、個人的にはこの二人担任制、教員不足でなかったとしても、取り入れてもいいと思うくらいメリットを感じていますが、教員不足の状況ならなおさら導入してもいい制度かと思います。


だって、フルタイムで一人で担任を持つのは難しいけど、パートタイムで週に二日や三日の担任だったらできるという、子育てや介護中の先生がたくさんいるはずですから。また、子育てなどで疲弊しながらフルタイムで先生をしていて、実は仕事量をおさえたいと思っている先生も少なくはない気がします。

先生同士の連携方法や責任の所在など、考慮すべきこと整えるべき制度もあるかもしれませんが、前向きに検討して欲しいと思う制度です。(って私は誰に向けて言ってるんでしょうね。笑)

オーストラリアの先生は楽してる?


先生の負担削減という観点でいうと、オーストラリアの学校には事務員が多くて、その事務員の方たちが生徒の毎日の欠席等の連絡、行事の参加確認、生徒の薬(喘息の薬やアレルギーのエピレン)の管理、入学手続きなどを担っているので、先生の負担が減り、生徒目を向けて指導することに専念できるようです。
ワークシェアリングの観点からも、事務員を増やして教員の業務のを減らすことはすごく理にかなっている気がするんだけど、どうでしょうか。

事務員の他に先生の負担を減らしているもう一つの大事な存在は、何と言ってもクラスペアレンツ(CPR: Class Parent Representative)。各クラスに一人もしくは二人選出されます。だいたいの場合、立候補してCPRの役目を担ってくれる父兄がいるんだけど、この役割は結構大変。クラスの父兄からクラスファンドを集めて、行事の度にボランティアを募ったり、先生の誕生日プレゼントを買ったり、先生や学校からの連絡事項を父兄にメールしたり。アプリの連絡網に 忘れ物のリマインダーまでしてくれます。
このCPRの役割は、親にやらせずに学校側でどうにかならないものかと正直思っています。政府の教育に充てている予算が足りないのかな?
(因みに公立校なのに子どもの体育の選択のスポーツなど、エキストラで払う手出しも多いです。)

オーストラリアの先生は個性的?

学校の先生の話題ついでに、オーストラリアの学校の先生にまつわる面白い話を少しシェアします。

こちらの学校の先生を見てまず気づくのは、先生の服装や髪型が自由なこと。ふくらはぎなんかにタトゥーが入っている先生がいたり、髪の毛が紫色の先生がいたり。服装も地味めの先生もいれば、ひらひらワンピースでいつもオシャレな先生もいます。先生にもそれぞれ個性があるって感じかな。

オーストラリアの先生は日本と同じく公務員ですが、給与はあまり良くないと聞きます。ただ、休みもかなりあるみたいです。こちらは4学期制ですが、学期の合間の2週間の休みに加えて、年末は1ヶ月半の夏休みがあります。
もちろん生徒たちと同じように丸々休んでいるわけではないですが、普通の会社員に比べると結構な長期の休みだと思います。
また、残業もあまりないようで、先生たちが4時半、5時頃に帰宅しているのをよく見かけます。


そして長男が小学校に入学してまず驚いたのが、先生へのプレゼントが多いこと。クラスでお金を集めて、先生の誕生日、ワールドティーチャーズデー、学年末などにプレゼントをあげます。それに加えて、学年末に先生に個人でプレゼントをあげる人も結構います。さらに驚くことに、先生によってはプレゼントは何がいいかガッツリリクエスト!日本人の私的にはそれが一番ビックリというか、ひきました。
普段から、コーヒーフェアリーとかいって登校時に先生にコーヒーを差し入れたりする親も結構いて、先生のコーヒーの好み(ソイラテで砂糖は1杯とか)もクラスの父兄に共有されていたり。汗。
我が子が通う小学校の先生は言い方ばかりだし、一所懸命指導してくださっていて感謝の気持ちしかないですが、、そこまでしなくてもというのも正直なとこです。




今日は二人担任制の話から始まって、オーストラリアの先生について、そしてその愚痴をサラッと書いてみました。
日本との違いなど、皆さんの感想をお待ちしています!


次回からも、オーストラリアの日々の生活で気づく子育てのこと、子育てを通しての自分の変化や成長を綴っていきますので、お付き合いください!

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【バイリンガル子育て】- 9 – オーストラリアのベビーシッター事情

【英語で何て言う?】英語での説明のコツ/ お好み焼き、豚骨ラーメン、明太子

今日は日本人の苦手な英語表現シリーズです。

英語で表現しにくい/説明しにくい日本特有のものを外国人に英語を説明する方法パターン化して紹介します。

福岡出身の著者は、福岡の食べ物や山笠のようなお祭りなどの日本特有のものを外国人に英語で説明することがありましたが、結構難しく苦労していました。

皆さんも、外国の方に日本の文化など、日本独自のものを説明する機会が増えているかと思います。しかし、日本独自のものを、全くそのものを知らない外国の方に説明するのは難しいです。伝えたい気持ちはあるのに、もどかしい思いをされた方もいるかと思います。

この記事では、相手がそのものを知らないときに使える英語の説明のパターン3ステップで紹介しますので、色々な言葉に応用できます。ぜひパターンを覚えて、もう一段階上の英語力を身につけましょう。

この記事は海外在住歴10年以上の著者がネイティブ英語講師と一緒に作成しています。

英語で何かものについて説明する方法

まず、取っ付き易い食べ物の例を使って、説明のコツを紹介したいと思います。


「お好み焼き」は英語でどう説明する?

まずは外国人の方も大好きな『お好み焼き』はなんと説明しますか?


 大枠:まずはお好み焼きが何かという大きな枠組みを説明します。

これは基本ですが、何を説明するときも、まずは初めにそれが何なのか

食べ物なのか、道具なのか、という大きな枠組みを伝えましょう。

Okonomiyaki is a kind of Japanese food.
(お好み焼きは日本の食べ物です。)

お好み焼きが食べ物ということを伝える前に、頭に浮かんだからといって、

「鰹節をかけます」とか「広島が有名です」というような

補足的な情報を伝えても、相手は困惑するだけです。

まずは頭の中の情報を整理して、お好み焼きが食べ物であることを伝えましょう。

② 特徴:大枠を伝えたら、特徴の説明です。

It’s made from a flour batter(小麦粉生地) and other ingredients such as cabbage, bean sprout and pork.
(小麦粉の生地でできていて、キャベツやもやし、豚肉が入っています。)

大枠を伝えたら、特徴を伝えましょう

👉食べ物だったら、何でできているかを伝えると、相手がイメージしやすいと思います。

(説明するものが道具だったら用途を説明するといいでしょう。)

👉海外にも類似のものがある場合はそれを使って説明すると、スムーズに理解してもらえます。

It’s like a savory pancake.  甘くないパンケーキのようなものです。

③ 補足:最後に補足的な説明を付け加えましょう。

It’s topped off with sweet sauce, mayonnaise and other seasoning such as bonito flakes.
(甘味のあるソースやマヨネーズ、鰹節などのトッピングをかけて食べます。)

→ It’s famous in Hiroshima and Osaka, but their styles are different.
(広島と大阪が有名ですが、スタイルは違います。)

最後に上記にあげた「鰹節をかける」や「広島が有名」のような補足的な情報を伝えましょう。

では次のページでは『豚骨ラーメン』の説明に挑戦しましょう!

【バイリンガル子育て】- 14 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方 (2)

こんにちは。
シドニーからオーストラリア流マイペース子育てのヒントを発信しているもとこです。

今日はシドニーの小学校に通う子どもたちの学校行事ハーモニーデーで、長男のクラスの子どもたちに日本のことを話したときのことを書きたいと思います。
子どもたちの意外な反応、可愛い反応など、ほっこり癒されましたので
皆さんもぜひ読んでみてくださいね!

パート1を読んでいない方はまずこちら→【バイリンガル子育て】- 13 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方(1)


学校行事ハーモニーデーって何?

まずハーモニーデーですが、*多様性・それぞれの国の文化を学び尊重し祝う日。
学校では各国の民族衣装でのパレードがあったり、各国の食べ物のブースが出されたり、クラスで他国の文化に学ぶ機会があります。クラスごとに国を1つ選んで、その国への理解を深めることが多いみたいです。人口の30%が移民という多民族国家ならでは!

長男のクラスは日本になり、次男のクラスはスウェーデンになりました。
長男のクラスで日本人は長男の一人だけなので、これはもう逃れられないと焼そばを出品したけど(詳しくはパート1で)、それだけでは終わらなかった。
担任の先生よりクラスで日本について話をしてほしいと直々に(二日前に)依頼があり、(英語で子どもたちの前で話するん〜〜っと心の中で絶叫しつつ)快諾しました。(汗)

オーストラリアに学ぶ親の学校行事の関わり方

日本について何を話した?

さて、やりますと引き受けたものの、私はオーストラリアのパパママのように下準備なしに人前でペラペラ話せるような話術も度胸もないので、大急ぎでパワポで資料(笑)を作りました。小学3年生が相手なので、日本の基本情報(日本の場所、大きさ、人口、言語など)、それに日本の四季の景色の写真に、日本が誇る発明品をサクッと写真で紹介することに。なんとなく後ろ向きの気持ちで取り掛かった資料準備だけど、いざ取り掛かると、日本のこれも子どもたちに見て欲しい、こんなことも教えたい、という気持ちがムクムク目覚めてきて、一人で気持ちが盛り上がっちゃいました。

資料を作っても、まだまだ不安が消えない小心者の私。鏡を前にあいさつの部分から大きな声で予行練習(笑)。子どもたちへの質問がけやら細かなところまで練習!しまいにはダンナも引っ張り出して、子どもの役をやらせて練習!

ハーモニーデー当日はワクワクだけど、子どもたちの反応が薄かったらどうしようっていう気持ちもあり、とにかくドキドキ。

子どもたちの反応は?

結果、色々杞憂に終わりました。子どもたち質問にめちゃくちゃ答えてくれるし、反応も素直で可愛い!子どもたちの反応はざっくり以下の感じ。

・日本がどこにあるか、ハッキリはわからない(中国の近くと分かっている子はいた)
・小さな国にたくさんの人が住んでいるとうイメージは何となくあった
・日本の文字は3種類、しかも文字数は6万近くあるという事実に驚愕
・原宿の人混みの写真、東京の摩天楼の写真に感嘆
・桜景色の写真にため息(so pretty〜と言ってました)
・夏の田園の景色に?(田んぼを見たことがない子ばかりなので、何だと思いますか?と聞くとトウモロコシ畑!という答えも)←私の中のほっこりポイントでした!
・紅葉の景色にも歓声が(特に女の子たちがso prettyと言ってました)
・雪景色に大興奮(シドニーの子どもたちは雪を見たことがない子が多いので、雪はもう憧れ)
・寿司や新幹線などなどお馴染みの日本のものに、だよねーという反応
・そして何より、大好きなポケモンが日本のものだということに驚きまくり!!(ポケモンすごっ)

ちょっとしたアイデンティティーの確認でした

今回は長男のクラスが日本になったことで、学校行事にいつもより多めに関わり、国際交流もできて、日本のことも紹介することができました。初めは渋々やってた感じだけど、普段はどこかに眠っている私の中の日本への愛国心と日本人としてのアイデンティティが途中からムクムクと目覚めてきて、最後はちょっぴり前のめり気味でした(笑)
普段はなかなか気づかない愛国心と自分のアイデンティティー。そういう意味でもハーモニーデーよ、ありがとう。
そして、何より子どもたちが色んな文化に触れて、色んな国の食べ物が食べられて(←そこが子どもたちにとってのハイライト)楽しかったと言ってたので、親も張り切り甲斐が(←途中からだけど)ありました。


次回からも、オーストラリアの日々の生活で気づく子育てのこと、子育てを通しての自分の変化や成長を綴っていきますので、お付き合いください!

【バイリンガル子育て】- 13 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方(1)

こんにちは。
シドニーからオーストラリア流マイペース子育てのヒントを発信しているもとこです。

皆さん、毎日の子育て楽しめてますか?
4月はPTAの選定で揉めている学校の話がニュースになったりと、
楽しいだけじゃないニュースも耳にしますよね。
共働きの親にとっては、日々の子育てが大変な中、
卒業や入学などのイベント、学校行事なんかは楽しみな一方で、
負担に感じたりもしますよね。

学校行事ハーモニーデーに渋々参加

私も子どもの学校行事が楽しみだけど、ボランティアするのは正直めんどーだなと
思ってしまうタイプでして。。
先日、子どもが通うシドニーの公立小学校でハーモニーデーというものがありました。
(ハーモニーデーとは、多様性・それぞれの国の文化を学び尊重し祝う日。人口の30%が移民という多民族国家ならではですよね)
学校では各国の民族衣装でのパレードがあったり、各国の食べ物のブースが出されたり、クラスで他国の文化に学ぶ機会があります。

長男のクラスは日本になり、次男のクラスはスウェーデンになりました。
長男のクラス、日本人は長男の一人だけ。クラスの親がボランティアで食べ物を持ち寄るスタイルで、事前にクラスの親が共有ドキュメントに出品する食べ物を書き込むシステムでした。(←というかPTAのママたちがそういうシステムを作ってくれました)

クラス唯一の日本人として、これは逃れられない、何か最低でも一品は出さなきゃと思いつつ、料理は苦手だし、そんなに大量に料理したことないし、とハーモニーデーの2週間前くらいまでぐだぐだしてました。

日本食大盛況・オージーママパパの積極性に脱帽

2週間前くらいにPTAのママから料理の出品リストのドキュメントが再送されてきて、渋々ドキュメントを開いてみると、メインもデザートもほぼ埋まっているじゃあーりませんか!!みなさん日本の料理のことはそんなに知らないだろうに、自信満々にスシやら、チャーハンやらと書き込んでいて、デザートの欄にはスシケーキとか海苔とか不思議なメニューが書き込んである!!メインの欄が一枠残っていたけど、日本人なのに危うく出る幕なく終わるところでした(汗)

クラス全員が味見できる量を持って来てくださいということで(汗)、焼そば30人前を出させて頂きました!!日本の家庭の味(というかおたふくソースの味)を出品!日本ブースは他のパパママが持ってきてくれたスシやチャーハンもあり、賑やかなブースになりました。
当日は学校の校庭中に色んな国の食べ物のブースができていて、まさにインターナショナル。子どもたちも大喜びで色んなブースを回ってました。
そして、嬉しいことに日本のブースは子どもたちが溢れかえるほどの大盛況。ジェラートを出していたイタリアのブースに次ぐ人気!最後には私の焼そばもなくなって嬉しい限り。
料理の出品はしなかったけど、料理を注いで渡す役を担当した次男のクラスのスウェーデンブースもそこそこ人気で、他のパパママたちとおしゃべりしつつ楽しい時間が過ごせました。何よりチリ、チェコやセネガルなど触れたことのなかった料理を食べることができて、親も純粋に楽しいイベントでした。

オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方
オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方

クラスの子どもたちにプレゼン!!

だけど、これだけでは終わらない。もう一つ、クラスで唯一の日本人ということで、長男の担任の先生よりクラスで日本について話をしてほしいと直々に(二日前に)依頼がありました(汗)
子どもたちの前で英語で話すんか〜と全く気乗りはしませんでしたけど、断る理由もないし、断ったら後々後悔するかもしれないし、、、
ということでやることとしました(ピーンチ)
クラスでのお話の様子はパート2にて!

どの親も積極的に学校行事やPTAをやってる?

長男は今年で小学校4年目になるけど、こんなに学校行事に関わったのは実は今回が初めて。今まではコロナ禍で学校行事があまりなかったこともあるけど、オーストラリアの学校のことはよく分かってないし、英語もネイティブじゃないからという(自分なりの言い訳で)積極的に関わっていなかったです。(むしろ避けてました)

今回、やっぱりオーストラリアママパパたちの自信と積極性は素晴らしいと改めて感服。私は日本人なのに日本料理を出すのに、自分の料理に自信がなくて尻込みしてしまいましたが、オーストラリアママパパたちは自分に馴染みのある日本食をばんばん出してる!!正直出てきた食べ物は、買ってきたものだったり、日本で見る日本食とは違うものもありましたが、、、手作りじゃないといけない理由なんて全くないですしね。積極性は見習いたい!

だからって、ママパパたち全員が積極的に関わっているかというと当然そうでもなく、
そして関わっている方が仕事をしていないかとそうでもなくて。。PTAのママなんかは逆にフルタイムのママがやっていたりします。仕事をしていないから学校行事に関わるべきとか、仕事をしていないからPTAをやるべきというような概念が全くないんですよね。
やらないスタンスの人もいるし、忙しさに関係なくやりたい人がやるっていう感じ。
そこに関しては誰も何も言わない、人は人、やりたい人がやるから、やっている人はやらない人に対して不満とか悪口はないっていう感じ。だから他人からのプレッシャーはあまりない。自分がやりたいかどうかが問題。

私は今回参加してみて、最初は面倒臭いけど、参加したらやっぱり充足感と達成感があったなと。今までは、フルタイムで働いているのに嬉々としてPTAをして、学校行事を楽しいねーというママを見て、親として罪悪感とか劣等感を感じないわけではなかったです(他人軸が抜けない自分。涙)

今年二人目の次男が入学したので、一人目の時はこちらの学校システムなど右も左も分からない状態だったけど、二人目ではこれまでお世話になった恩返しという意味でも、学校のことに関わっていこう。そうじゃないと帰国してから悔いが残りそうと思った次第。

学校のことに関われなかった時期(正確にいうと、関わろうと思えば関われたけど何も分からなくて余裕がなかった時期)は何となく罪悪感があったけど、関われる時期(関われる心の余裕ができてから)がきたら関わればいいだけの話だったんだなと思う。やらなくても罪悪感を感じる必要はないんだよなって今なら思える。人生の中でそういうことをやれるフレーズ(時期)、やれないフレーズがあるんだと。
場合によってはずっと仕事が大変で学校の行事などに関われないかもしれない。
だけどそれも家族に対して一つの大事な使命を果たしているわけだから、罪悪感を感じる必要はないのよ。
そして、他のママパパと関わるのが苦手で、学校のボランティアがキツいっていうなら、無理することはないと思います。今回、クラスのママで「ボランティアには参加しませんが、自分の子どもと一緒に各国のブースを周るだけでもいいですか?」とクラスのグループラインで聞いていた強者もいました!
子どもとの関わり方は人それぞれ。人は人だし、自分の中でもできるフレーズ、できないフレーズ、やりたくないフレーズがあるんだなと気付きました。

オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方

次回は

次回はハーモニーデーで日本について3年生のクラスで話たときのことを書きたいと思います。子どもの反応が想定外だったり、すごく可愛かったり。。
お楽しみに!!
パート2はコチラ→【バイリンガル子育て】- 14 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方 (2)

【バイリンガル子育て】- 12 – 教科書がない?!オーストラリアの学校事情

こんにちは。
皆さんは日本以外の学校についてどんなイメージを持たれていますか?
今日はオーストラリアの学校の制度や、学校の様子について、私の子どもが通っている小学校の話を中心にご紹介したいと思います。

オーストラリアは2月が新学期で4学期制

オーストラリアの新学期は1ヶ月半におよぶ長ーいクリスマスホリデー(夏休み)後の2月に始まります。
4学期制で1学期は10週間。10週間ごとに2週間のホリデーがあり、最後の4学期の後には1ヶ月半の夏休みがあります。
因みにですが、オーストラリアは祝日は少ないのですが、子どものホリデーは多く、それに合わせて大人もしっかり有給休暇を取って、ホリデー中に多くの人が旅行に出るので、ホリデー中は飛行機運賃やホテル代が跳ね上がっています。しかもオーストラリア人はホリデーにかける情熱が強いので、良いホテルやお得なディールは半年以上前になくなってしまいます。移民が多く、ホリデー中に自分の国に一時帰国する人も多いです。
中には強者もいて、スクールホリデー中だと旅行料金が高くつくということで、あえて学期中に子どもの学校を何日間も(何週間も)休ませて旅行に出る人もいます。
日本に比べて、子どもの学校を休ませることに対する抵抗が少ない人が多い気がします。(先日もホリデー期間外で旅行に行かないでくださいとの注意喚起が学校のニュースレターに載っていました)

小学0年生のキンダーガーデンと12年生
オーストラリアの教育制度は州によって異なります。私たちが住んでいるニューサウスウェールス州(以下NSW州)は日本でいう年長さんの年(正確にいうと、入学年の7月31日までに5歳になる児童)が対象のキンダーガーデン(以下オーストラリア風にキンディ)から10学年(15歳)までが義務教育です。
初等教育(日本でいう小学校)はキンディから6学年を指し、中等教育は7学年から12学年までの一貫教育で、日本の中学、高校にあたります。義務教育は10年生までですが、12年生まで進んで、大学など進学の準備をする子が多いようです。
公立校はオーストラリア人は無料ですが(永住権を持っていない外国人は授業料を支払います)、小学校から授業料の高い私立の学校に行く子も割と多い印象です。

キンダーガーデンに関するブログはこちら↓
【バイリンガル子育て】- 8 – 次男キンダーガーデンスタート

→次のページでは自由な学校スタイルについてご紹介します

【バイリンガル子育て】- 11 – 海外子育てに関する記事が掲載されました – 西日本新聞

こんにちは。
西日本新聞朝刊の世界のミカタ 子育て編というコーナーに、オーストラリア代表(⁈)として、記事を掲載させて頂きました。
ぜひご一読ください。

【バイリンガル子育て】- 10 – 驚異のスイミングカーニバル

こんにちは。
今日はオーストラリアの小学校の(驚異の)学校行事、スイミングカーニバルについてです。
日本にはない行事で色々驚きだったので、ご紹介したいと思います。

スイミングカーニバルは小学校の公式行事(3年生以上は全員出席)として毎年開催されますが、こちらの小学校にはプールはなく、学校で泳ぎを習うことは一切ありません。だけど、泳げるのは当たり前という社会通念で、ほとんどの子が小さい頃から(人によっては赤ちゃんのときから)スイミング教室に通っており、スイミング教室に入会するのにも1年くらい平気で待たされるという感じです。
学童や他の学校行事でも、プールやカヤックなどウォータースポーツに参加する機会も多いんですが、その参加条件が「一人で50メートル泳げること」となっていることが多いです。また3年生以上は夏の体育の種目を選択できることが多く、選択肢はビーチの国オーストラリアらしく、カヤックにセーリング、SUP(Stand Up Paddleboard)なども含まれており、選択の条件にライフジャケットをつけて200メートル泳げることとなっています。(その時点で我が子は選択肢がかなり狭まるわけですが。。)

話は戻って、スイミングカーニバルですが、平たくいえば小学校3年生以上が参加する水泳大会です。(2年生でもその年に8歳になる子で50メートル泳げる子どもは任意参加できます)1年に一回行われるこの行事のために、オーストラリアの親は子どもが赤ちゃんのときから水泳教室に登録し、オムツをつけて教室に通わせると聞いていたので、どんなにすごい(恐ろしい)大会かと、長男が2年生になる頃から戦々恐々としておりました。汗。

聞くところによると、全く泳げない子ども以外は全員最低でも50メートル泳ぐらしい。
(この時点で撃沈です。。)そして泳げない子どもは脇で見学になるということ。

うちの子は海でボディボードをしたり、シュノーケリングするのは好きですが、ちゃんと泳げるかというとまた別の話で、、ほとんど泳げません。
一応、スイミングカーニバルのことが頭にあり、海で遊ぶことも多いので、泳げることは必至だろうと思い、水泳教室に申し込んではいましたが、待てど暮せど連絡は来ず。
ホリデー中に開講される集中コース(5日間毎日30分のクラス)だけは数回参加していました。そして水泳教室はカーニバルの1ヶ月半前になってようやく空きが出て、通い始めたという状況でした。

そして、とうとう恐れていた行事が近づいてきました。
開催日の数週間前に学校から水泳大会に子どもを出席させる同意書が送られてきました。(基本的に学校の敷地外に出るときは毎回親が同意書にサインします)そこには子どもの水泳の能力についての質問票もありました。
1、Non Swimmer (全く泳げませんので、水には入れないでください)
2、Weak swimmer  (浅いところで顔に水をつけたりして遊べる)
3、Average swimmer (普通に泳げるけど、深いところでは自信がない)
4、Strong swimmer (不自由なく泳げる)

うちの子は2のWeak Swimmerだと思いましたが、説明書の浅いところで遊ぶっていうよりは泳げているし、9歳にしては普通に泳げてるかなと思い、3のAverage Swimmerにチェックを入れて提出しました。

しかしながら、その後クラスの父兄たちに聞いてみると、水泳教室で明らかにすごく泳げている子(バラフライで25メートル泳いで、戻りは背泳ぎで泳ぐような)もAverage Swimmerにチェックしたというので、(何が普通だよ、そこは謙虚にならずにStrong Swimmerにチェックしてくれよーと思いつつ)、学校に急いで再提出をお願いしてWeak swimmerにチェックし直して提出しました。

Weak Swimmerにチェックしたことだし、25メートルくらい泳げばいいのかなと少し肩の力を抜いて構えていましたら、息子が、先生に当日は全員50メートル泳ぐって言われたというではありませんか!えー、となぜか裏切られた気持ちで、親バカの私は、担任の先生に「うちの子はWeak Swimmerにチェックを入れているんですけど、何メートル泳ぐんですか」と聞いてしまいました。先生から返ってきた答えは、50メートルということで、ピーンチ!となりました。

さてさて、いよいよカーニバル当日。あきらめの境地で迎えました。心配で堪らない息子が見にきてとせがむので、自分のバレエレッスンをお休みして見に行きました。
種目は年齢制限なしの100メートルフリースタイルから始まって、年齢別の50メートルフリースタイル、50メートル平泳ぎ、50背泳ぎ、50バタフライがあり、最後にその日に良い記録を出した子たちが出場する4×50メートルのリレーがありました。
もうメチャ本格的やん!とただただ驚きでしたし、子どもたちが50メートルを完泳する光景は圧巻でした。しかもすごく速い子も多い!

そして、我が子はどうだったかというと、、まず前述のアンケートでWeak Swimmerと答えた時点で、学校がしっかりマークしていてくれて、手首に黄色いバンドを付けてくれていました。そして泳ぐ際もプールサイドに一番近いレーンに配置されました。

いざスタート。自信がない割には1.9メートルの深さのプールに思い切り飛び込んで行きました。えらい!そのまま順調に泳ぐも、息継ぎが苦手なので20メートルくらいで失速。顔を上げたときに目に入ったポール(細長い浮輪のようなもの)を持ったプールサイドの補助の先生の方へ躊躇うことなく進んでいき、あっさりギブアップでした。私の「もっと行けるよ〜頑張れ〜」の雄叫びが虚しく響いていました。。

だけど、プールから出るトシに「Well done Toshi.」と声を掛けてくれる上級生や、仲のいいお友だちが「Good job Toshi. At least you tried.」と言ってくれている場に居合わせられたので、やっぱりこちらの教育っていいなと有難く感動しました。

50メートル泳がせるなんて、めちゃくちゃやんと思っていたスイミングカーニバルですが、泳げない子のサポートもしっかりあり(見学というオプションもあり)、実力がある子は存分に日頃の努力の成果を発揮することができて、なかなか意義ある行事だなと感じました。トシ以外で50メートル泳げていない子は目にしませんでしたが、泳ぎが苦手でもそんなに劣等感を感じさせない雰囲気があっていいなと思いました。

そもそもトシは水泳教室に空きが出ず、レッスンを始めたのがこのカーニバルの1ヶ月半前だったので、泳げないでも当たり前のスタンスで、どうかしたら欠席させてもいいかなくらいに思っていましたので、20メートルでも泳いだのはえらいです。(←親バカ全開)
この1ヶ月半は何となくカーニバルのプレッシャーがありながらの水泳教室でしたが、もうあと1年はカーニバルもないので、「カーニバル終わったから、もうリラックスしてレッスン受けな」と早速トシに伝えるテキトーな私でした。

ちなみにトシは本人の希望で、水泳、チェス、テニス、学校のブラスバンド(フレンチホーン)をやっていますが、親のスタンスとしては、一生懸命やるのは当たり前だけど、学校外のエクストラの活動なので、無理のない範囲でプレッシャーを感じずに楽しんでくれたら良いなと思っています。甘えん坊なので、忍耐力や根性もついてくれればラッキーともも思ってはいますが。。

皆さんのお子さんはどんな習い事をされていますか。日本ではどんな習い事が人気ですか。コメント欄で教えていただけたら嬉しいです。

【バイリンガル子育て】- 9 – オーストラリアのベビーシッター事情

こんにちは。酒井です。

今日はオーストラリアのベビーシッター事情についてです。

私がシドニーで体験した驚きのエピソードや、自分が実際にベビーシッターに子どもを預けてみて感じたことなどを文化的な違いの観点を交えながら書きたいと思います。
最後にはシドニーでのベビーシッターの探し方やお値段の相場などの実用的な情報もご紹介しますね。

さて、日本ではあまり馴染みのないベビーシッターですが、
欧米では一般的に利用されていることはご存知の方も多いですよね。

私もシドニーに越してきて、子どもたちが保育園やキンディ(日本でいう小学0年生)に行くようになり、まず驚いたのがベビーシッターがホントに身近な存在で、
一般家庭でも日常的に利用しているということでした。

最初に驚いたのは、キンディが始まってすぐにあった担任の先生からの父兄向け説明会でのこと。
説明会は平日の18時から18時半だったので、うちの主人は当然ながらまだ仕事。
必然的に私がひとりで2歳の次男と5歳の長男を連れて、行く羽目に。。

そして、いざ行ってみると、他に子連れできているのは私ともう一人だけ。
二人も連れているのは私だけでした。。
生徒が20人いるクラスなので、もう少しは子どもが来ていると思ってたのに、
完全に浮いてしまってました。(涙)

大人の雰囲気で静かに説明会が進行していく中、
私は子どもを静かにさせるのに必死で
先生の話が頭にほとんど入ってこなかったという、
ちょっぴり苦い思い出です。

オーストラリアでは12歳以下の子どもだけで留守番させるのは違法なので
夫婦だけで参加してた人は子どもさんはどうしてたのかな、と
疑問に思い、後日聞いてみたら、
祖父母にみてもらっていたり、ベビーシッターがみていたという人も多かったです。
(後から人に聞きましたが、学校の説明会などで、欧米人は親のみで参加、アジア人の親は子連れで来るというのが、こちらのあるあるとしてよく言われているそうです。欧米とアジアの子育て文化の違いがはっきりと表れる一例ですね。)

こちらの親が他にどんな場面でベビーシッターをお願いしているかというと、
両親共働きで学校や習い事のお迎えをシッターさんに頼んだり、仕事で留守の間の子守を頼んだり、夫婦のデートや大人のパーティー(誕生日パーティーやら色々あります)、夫婦だけでクルーズ旅行などに行く強者も、、、女子会旅行やディナーは当たり前、ワインを飲みながらゴッホの絵を描く会、哲学のクラスなどの習い事、レトリートと言われるスパつき宿泊に行ったりという感じです。
良く言えば親になっても自分の時間を大切にし、充実した時間を過ごしている印象です。

オーストラリアは移民国家で、両親が海外にいて子育てで自分の親に頼れないという親も多く、そういう人はいざという時のためにも、日常的に数人のベビーシッターにお願いしているようです。

でも、やっぱり日本人の価値観からすると、他人に子どもを預けてまで夫婦で遊びに行くのは気が引けるかもしれません。またそこまでして、自分の時間や夫婦だけの時間を取らなくてもいいと思う方も多いことかと思います。また、他人が家の中に(生活の中に)入ってくることに何となく抵抗がある方もいるかと思います。

こちらでは、12歳以下の子どもだけでの留守番が違法であることや、10歳(NSW州では10歳までは親との通学が推奨されているようです)までは学校の送り迎えが必要であること、それに親になっても自分や夫婦の時間を大切にすることからシッターさんの必要性が高いことに加え、文化的な背景も大きいようです。

自分も高校生くらいの頃から、ナニーやベビーシッターとして働いていたという人、また自分もベビーシッターにみてもらったという人も多く、ベビーシッターに対する抵抗感もなく、信頼もあついようです。
欧米では、早いうちから自立を促されて育ち、高校生(早い子は中学生)からアルバイトを始めたりしていることも背景にあるような気がします。
あるママ友は高校生の時に車のガソリン代を稼ぐためにベビーシッターをしてたそうで、私が抱いていたベビーシッターへの抵抗感がわからないみたいです。そんなママ友たちからすると、夫婦でデートもすることなく、(段々とお父さんお母さんの関係だけの夫婦になる)、女子会的な飲み会やパーティー、ましてや旅行なんて絶対パスしていた私が可哀想なママに見えたようで、
「You should get out.」といつも言われてました。やはり、家庭で家族のお世話をするだけでなく、自分の楽しみも諦めないということが大事な価値観のようです。

→次ページでは私が実際にシッターサービスを利用しての経験談を紹介します

【バイリンガル子育て】- 8 – 次男キンダーガーデンスタート

こんにちは。
とっても久しぶりな投稿になってしまいました。

2月から5歳の次男がキンダーガーデンをスタートしまして、私も時間の余裕ができることだし、しばらくご無沙汰になっていたブログを再開しようと今思い立って書き始めたところです!

シドニーに来て、早3年半になろうとしてまして、長男はすでに小学3年生、いろんな出来事、成長、気づきもありましたので、これを機に、これまでのことを色々と振り返りつつご紹介したいと思っています。
もちろん現在進行形のことも書いていきますね。

さて、5歳の次男がスタートしたキンダーガーデン、日本語に訳すと幼稚園というふうになりますが、オーストラリアのキンダーガーデンは私たち日本人が想像する幼稚園とはだいぶ違うものかと思います。

こちらのキンダーガーデンは(以下オーストラリア風にキンディと呼びますね)は、小学校と同じ建物にあり、キンディの生徒は小学生と同じ制服を着て、小学生と同じような時間割で過ごしています。
小学校に行くための準備段階の年といわれているみたいですが、読み書きや算数も勉強していて、小学生と何が違うの?という感じです。どちらかというと小学校が日本より1年早く始まるっていうイメージです。

こちらは色んなことがカジュアルで、入学式はありませんが、学校が始まる前にtransition day(トランジションデー)やorientationが何度も設けられています。transition dayは子どもたちがスムーズに学校に慣れられるように、入学前に体験クラスを受けられる日です。その間に親は別室でオリエンテーションを聞いて、準備すべきものや、学校生活のことなどについて知ることができます。

また、入学前に子どもについての質問票に答えて、提出します。その中で、子どもの性格や、持病やハンディキャップがあるかどうか、学校からの支援がいるかなどの質問に答えます。
さすがは他民族国家だなと思うのが、質問票に家庭内で話す言語について答える欄があることです。ここで家庭内で英語以外で話していると回答すると、ESL(English as a second language)− 英語が母国語でない生徒のための英語レッスンの受講対象になるようです。

次男はオーストラリアに3年半住んで、英語もずいぶん達者になったので、受講対象になるかはわかりませんが、長男の方はキンディ入学時はシドニー在住歴4ヶ月で英語はほとんど分からない状態だったので、このESLのレッスンにずいぶんお世話になりました。
最初の1年は毎日30分、先生と1対1のレッスンを受けていたそうで、親として本当に感謝しかありません。コロナのロックダウン中もオンラインでレッスンを続けてくれました。感謝です。(涙)
英語以外でも色々とサポートしてくれて、現在3年生になった長男は習い事やらブラスバンドやらたくさんのアクティビティに積極的に挑戦しています。(改めて別のブログで書きます)

いつまでも母のベイビーと思っていた次男坊がキンディに入学してしまい、想像以上に寂しい思いをしましたが、(入学前は二人とも小学校に行けば送り迎えも楽になるし、次男よ、早く小学校行ってくれ〜と思ってましたが、不思議なものですね)
やはり、二人目はなんといっても楽。キンディも小学校も勝手がある程度分かっているので、長男のときとは余裕が違います!

長男のときは、持ち物のafternoon teaっていうのが分からずに、
先生に「afternoon tea って何ですか?お茶持って行くんですか?」なんてトンチンカンな質問をしたり、とにかく何もわかりませんでした。
(オーストラリアのランチ事情はこちら→  オーストラリアの学校ランチ事情
学童のことや、こちらの学期制など、本当に基本的なことも分からず、ママ友もいなかったので、クラスメートの父兄に擦り寄って、何とかお近づきになろうと頑張っていました。あの頃の必死だった自分を思い出すだけで、何だか泣けてきます。(涙)

でも、今回は気持ちに余裕があるし、なんせ二人とも学校なので時間にも余裕ができました。さて、私はどうしようかな。。
次回は私自身の近況について書きたいと思います!