【バイリンガル子育て】- 13 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方(1)

こんにちは。
シドニーからオーストラリア流マイペース子育てのヒントを発信しているもとこです。

皆さん、毎日の子育て楽しめてますか?
4月はPTAの選定で揉めている学校の話がニュースになったりと、
楽しいだけじゃないニュースも耳にしますよね。
共働きの親にとっては、日々の子育てが大変な中、
卒業や入学などのイベント、学校行事なんかは楽しみな一方で、
負担に感じたりもしますよね。

学校行事ハーモニーデーに渋々参加

私も子どもの学校行事が楽しみだけど、ボランティアするのは正直めんどーだなと
思ってしまうタイプでして。。
先日、子どもが通うシドニーの公立小学校でハーモニーデーというものがありました。
(ハーモニーデーとは、多様性・それぞれの国の文化を学び尊重し祝う日。人口の30%が移民という多民族国家ならではですよね)
学校では各国の民族衣装でのパレードがあったり、各国の食べ物のブースが出されたり、クラスで他国の文化に学ぶ機会があります。

長男のクラスは日本になり、次男のクラスはスウェーデンになりました。
長男のクラス、日本人は長男の一人だけ。クラスの親がボランティアで食べ物を持ち寄るスタイルで、事前にクラスの親が共有ドキュメントに出品する食べ物を書き込むシステムでした。(←というかPTAのママたちがそういうシステムを作ってくれました)

クラス唯一の日本人として、これは逃れられない、何か最低でも一品は出さなきゃと思いつつ、料理は苦手だし、そんなに大量に料理したことないし、とハーモニーデーの2週間前くらいまでぐだぐだしてました。

日本食大盛況・オージーママパパの積極性に脱帽

2週間前くらいにPTAのママから料理の出品リストのドキュメントが再送されてきて、渋々ドキュメントを開いてみると、メインもデザートもほぼ埋まっているじゃあーりませんか!!みなさん日本の料理のことはそんなに知らないだろうに、自信満々にスシやら、チャーハンやらと書き込んでいて、デザートの欄にはスシケーキとか海苔とか不思議なメニューが書き込んである!!メインの欄が一枠残っていたけど、日本人なのに危うく出る幕なく終わるところでした(汗)

クラス全員が味見できる量を持って来てくださいということで(汗)、焼そば30人前を出させて頂きました!!日本の家庭の味(というかおたふくソースの味)を出品!日本ブースは他のパパママが持ってきてくれたスシやチャーハンもあり、賑やかなブースになりました。
当日は学校の校庭中に色んな国の食べ物のブースができていて、まさにインターナショナル。子どもたちも大喜びで色んなブースを回ってました。
そして、嬉しいことに日本のブースは子どもたちが溢れかえるほどの大盛況。ジェラートを出していたイタリアのブースに次ぐ人気!最後には私の焼そばもなくなって嬉しい限り。
料理の出品はしなかったけど、料理を注いで渡す役を担当した次男のクラスのスウェーデンブースもそこそこ人気で、他のパパママたちとおしゃべりしつつ楽しい時間が過ごせました。何よりチリ、チェコやセネガルなど触れたことのなかった料理を食べることができて、親も純粋に楽しいイベントでした。

オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方
オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方

クラスの子どもたちにプレゼン!!

だけど、これだけでは終わらない。もう一つ、クラスで唯一の日本人ということで、長男の担任の先生よりクラスで日本について話をしてほしいと直々に(二日前に)依頼がありました(汗)
子どもたちの前で英語で話すんか〜と全く気乗りはしませんでしたけど、断る理由もないし、断ったら後々後悔するかもしれないし、、、
ということでやることとしました(ピーンチ)
クラスでのお話の様子はパート2にて!

どの親も積極的に学校行事やPTAをやってる?

長男は今年で小学校4年目になるけど、こんなに学校行事に関わったのは実は今回が初めて。今まではコロナ禍で学校行事があまりなかったこともあるけど、オーストラリアの学校のことはよく分かってないし、英語もネイティブじゃないからという(自分なりの言い訳で)積極的に関わっていなかったです。(むしろ避けてました)

今回、やっぱりオーストラリアママパパたちの自信と積極性は素晴らしいと改めて感服。私は日本人なのに日本料理を出すのに、自分の料理に自信がなくて尻込みしてしまいましたが、オーストラリアママパパたちは自分に馴染みのある日本食をばんばん出してる!!正直出てきた食べ物は、買ってきたものだったり、日本で見る日本食とは違うものもありましたが、、、手作りじゃないといけない理由なんて全くないですしね。積極性は見習いたい!

だからって、ママパパたち全員が積極的に関わっているかというと当然そうでもなく、
そして関わっている方が仕事をしていないかとそうでもなくて。。PTAのママなんかは逆にフルタイムのママがやっていたりします。仕事をしていないから学校行事に関わるべきとか、仕事をしていないからPTAをやるべきというような概念が全くないんですよね。
やらないスタンスの人もいるし、忙しさに関係なくやりたい人がやるっていう感じ。
そこに関しては誰も何も言わない、人は人、やりたい人がやるから、やっている人はやらない人に対して不満とか悪口はないっていう感じ。だから他人からのプレッシャーはあまりない。自分がやりたいかどうかが問題。

私は今回参加してみて、最初は面倒臭いけど、参加したらやっぱり充足感と達成感があったなと。今までは、フルタイムで働いているのに嬉々としてPTAをして、学校行事を楽しいねーというママを見て、親として罪悪感とか劣等感を感じないわけではなかったです(他人軸が抜けない自分。涙)

今年二人目の次男が入学したので、一人目の時はこちらの学校システムなど右も左も分からない状態だったけど、二人目ではこれまでお世話になった恩返しという意味でも、学校のことに関わっていこう。そうじゃないと帰国してから悔いが残りそうと思った次第。

学校のことに関われなかった時期(正確にいうと、関わろうと思えば関われたけど何も分からなくて余裕がなかった時期)は何となく罪悪感があったけど、関われる時期(関われる心の余裕ができてから)がきたら関わればいいだけの話だったんだなと思う。やらなくても罪悪感を感じる必要はないんだよなって今なら思える。人生の中でそういうことをやれるフレーズ(時期)、やれないフレーズがあるんだと。
場合によってはずっと仕事が大変で学校の行事などに関われないかもしれない。
だけどそれも家族に対して一つの大事な使命を果たしているわけだから、罪悪感を感じる必要はないのよ。
そして、他のママパパと関わるのが苦手で、学校のボランティアがキツいっていうなら、無理することはないと思います。今回、クラスのママで「ボランティアには参加しませんが、自分の子どもと一緒に各国のブースを周るだけでもいいですか?」とクラスのグループラインで聞いていた強者もいました!
子どもとの関わり方は人それぞれ。人は人だし、自分の中でもできるフレーズ、できないフレーズ、やりたくないフレーズがあるんだなと気付きました。

オーストラリアに学ぶ学校行事の関わり方

次回は

次回はハーモニーデーで日本について3年生のクラスで話たときのことを書きたいと思います。子どもの反応が想定外だったり、すごく可愛かったり。。
お楽しみに!!
パート2はコチラ→【バイリンガル子育て】- 14 – オーストラリアに学ぶ学校行事の親の関わり方 (2)